福川 淳個展 「タビ・チカラノバ」

 

 

「タビ・チカラノバ」

 

絵を描くときには目的地も意味も定めない。義務になると作業になってしまう。

自分にとって描くとは見えざるもの定義できないものを扱うこと。

 

天に取りに行って戻ってくるわけだ。

 

タビ。

 

今回は旅にでて撮りためた写真を都度、その時のココロにフィットするものをピックアップして絵に落とし込んだ。
たまたま殆んどのものがチカラの場所だった。そうして殆んどが現地で導かれるようにして行き着いた場所だった。

その場所を発表したかったわけではない。そこに導かれて写真を撮って、ピックアップしてさらに絵にして発表する、

その一連の流れがタビであり、描くという行為そのものが自分にとってタビであるんだと思う。

 

それもこれもが後で思い返して書いている事であって、一連の行為、
その抽出物であり昇華されたものである絵の中には今自分が語った以上の情報が詰め込まれているはずだ。

それを読み込み、楽しんでもらえたら幸せです

 

福川淳