“人工知能・生命技術・デジタルファブリケーション・IoT など、めざましい技術革新に伴って、音楽の在り方も日々刻々と変容しています。人工知能との協働から生まれる音楽、非人間が生成する音楽、楽器自体からつくりかえることで生まれる音楽——。
新たな社会技術に伴って、人間が実現しうる音楽の仕方は拡張する一方ですが、これまでの現代音楽やサウンドアートの領域でなされてきた美術 – 哲学的議論をうまく引き継ぐ仕方で、まだ存在しない未知の音楽を予見し、社会へと告知することは可能でしょうか?
本展覧会では、慶應義塾大学 x-Music Lab からの作品を紹介します。サウンドインスタレーションもしくはライブパフォーマンスの形態を踏襲し、未だ嘗て聴いたことのない音楽の在り方を社会へと問いかける構成となっています。わたしたちは、「x-Music(未知の音楽)」を推論するときに、以下の2点を方法論として用いています。
1. 音楽領域以外からの理論や実践を応用することで、領域を越境すること
2. 現在ではない時空間環境を推論し、その環境下での音楽を制作すること
音楽やサウンドアートの領域に留まることなく、また思索を促すために時空間を自ら選定し音楽を生み出すことで、学際的な音楽の実践的研究が遂行できるのではないか、と私たちは考えています。
本展覧会で発表されている未知の音楽が新たな潮流を生み出し、その潮流が未来の未知の音楽にうねりをもたらせることを祈っています。”
– 詳細 –
日時:8月24日(土)
【展示】13:00 – 18:00
【パフォーマンス】18:00 – 21:00
場所:KATA 東京都渋谷区東3-16-6 LIQUIDROOM 2F
入場:無料